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照度計を持って測ってみました

部屋が明るいとか暗いとか評価するのは意外と難しいものです。

昼間なのか、夜なのか。外からの光の加減(お天気や太陽高度)。照明の用途(作業・くつろぎ等)。個人の感じ方や明暗差で異なるからです。実際、部屋の照明器具の明るさを2段階のうち低い方で使っている方も多いのではありませんか?

実験してみていただくとよくわかります。夜、食卓の照明をすべて消して真っ暗にします。これでは食事ができないので明るくするために、強い懐中電灯を一個置いてみます。すると光の当たっているところは確かに明るくなるわけですが、光の当たっていないところとの差が激しいので、光の当たっているところはまぶしく、その他は真っ暗に感じると思います。
この状態はとても食事がしづらいです。

では、それほど強くないライトを4~5個置くとどうでしょう。光の強さは弱いですが、先ほどよりも快適に過ごせるはずです。多灯分散というやつですね。

間接照明というとオシャレのためだけと思われがちですが、ちょっと壁面を照らす照明を追加するだけでも部屋が明るく感じられる効果があります。

どのくらい明るくなるのか、明るさの分布がどうなるのかを知るために照度計算というのがありますが、どうも実際より低く出ているんじゃないか?という疑問がありまして

今回は完成見学会の会場に照度計を持ち込んでいろいろ測ってみました。

計測した15時現在の天気は曇りで外の明るさは1300ルクスです。

まずはトイレ。窓は建物の北側でサイズは07105(幅71㎝ 高さ50cm)照明は60形相当の直付けダウンライト。400ルーメン

まずは窓からの光あり、照明なし。計測はすべてドアを閉めて行いました。

  

便器の上で507ルクス。建物北側の小さい窓ですが、意外と明るいですね。

では、次は夜を想定して段ボールで窓をふさいでみました。
若干の光が漏れていますが、それはご勘弁下さい。

写真を撮るためにドアを開けていますが、閉めて測ると・・・

1.29ルクス。最近のカメラは高感度撮影でこのくらいの明るさでも写るんですね。結構真っ暗なんですけども。

 

そして、夜を想定して窓をふさいだまま照明をつけてみると

161ルクス。この数値が明るいのか暗いのか判断はいろいろですが、今までトイレが暗いと言われたことが無いので十分なのでしょう。

 

続いては4畳半の和室。南側で大きな掃出し窓があります。

まずはレースのカーテンのみ

 

1237ルクスあります。写真だと薄暗く見えますし、実際そうなんですが、結構明るいんですね。 夜に照明をつけたほうが明るく感じますけど、計測値と感じ方に差がある事がよくわかりました。

 

照明をつけたときの明るさや光の配分を示す「照度計算」というのがあります。
メーカーのサイトで簡易な計算ができますが、今回計測したトイレの条件を当てはめて計算すると、とれる明るさが30ルクスと出ていました。30ルクスってかなり暗いです。
先に書いたようにトイレ内で測った照度は160ルクスありました。かけ離れすぎ・・・

照度計算の30ルクスをもとに照明器具を選んだら、とんでもなく明るいトイレになっちゃいますね。

原因は反射率と保守率の設定のようです。
何も設定しないと反射率は天井50%・壁30%・床10% 保守率60%になっています。壁や天井をクロス仕上にした場合の反射率は90%程度になりますから天井と壁の反射率を90%に変更して床はそのまま。保守率も新品時なら100%と考えていいでしょうから100%で計算しなおすと最大照度160ルクスになりました。

これで実測値とほぼ同じになりました。

保守率というのは照明器具の長期使用や汚れやほこりが付着して本来の明るさが出せなくなった場合を見込んでの補正係数です。
保守率60%という事は新品の明るさの4割減。ここまで暗くなったら掃除をするか、照明器具を変えますよね。おそらく。

私たちも普段は照明についてここまで調べることは稀です。お部屋にシーリングライトをつけるだけなら表示されている畳数で合わせるだけです。
雰囲気をよくしたい、〇〇な感じに、ダウンライト中心でと希望があった時はもとになる照明プランは考えますが、照明器具の選定などは照明の専門家にお願いしちゃいます。
照明器具だけでもかなりの数があり、半年でモデルが切り替わっていくような世界なので、すべてを把握しきれないですね。

 

 

 

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