3日の朝
台湾で
地震が起きたようです
マグニチュード
M7.7
10人が亡くなり
千人以上が負傷している
震度6強の
もっとも揺れが大きかったところでは
複数の建物が倒壊
その
映像は
つい3ヶ月前の能登半島地震を
連想させる
能登の地震で
倒壊した建物の記憶には
珠洲市だったのか
石川県の奥能登地域
木造の建物は
一階が二階に押しつぶされるように倒壊
その上に
黒光りの瓦屋根が
瓦礫となって一面を覆っていました
僕は
学生時代の4年間
金沢にいたので
北陸の
瓦屋根は黒い
つやのある黒が北陸の瓦だってことは
知っていたのですが
その土地に使われる
瓦屋根の種類にも
理由がありました
信州のここ
北信地方は銀黒という瓦屋根
つやのない
ざらついたいぶし銀の瓦が
この地方の
瓦屋根の色
ところが
北陸地方に行くと
富山で気がついたことで
瓦屋根が黒光りしているんです
この瓦は
やっぱり海沿いの
気候風土に対して
地域に必要とされてきたものらしい
北陸の雪は
湿気を含んだ重い雪
海沿いなので
信州のように
氷点下にまでは冷え込まないとしても
北陸の黒光りする大きな瓦は
雪を滑り落ちやすくするために
釉薬を塗る
釉薬を厚く重ねる
だから
深みのある黒光りをしている
海岸沿いの
海風による塩害防止のために
その釉薬を瓦の裏にまで塗るから
普通の瓦よりも
重くなる
その重い瓦が原因で
建物が倒壊したのか?
今朝の新聞には
その瓦が原因だったのか?
今でこそ
瓦屋根の施工は
釘のピッチを細かく打つように
施工マニュアルも変わったけど
昭和56年の
建築基準法の改正前に建てられた
木造の建物は
耐震設計のされていない
その建物が
倒壊してしまった
現行の耐震基準に沿った
木造住宅なら
その屋根に
歴史ある
黒光りした瓦屋根が乗っていても
倒壊は逃れているので
瓦屋根だから
つぶれてしまったという想定は
ちがうと言っています
しかし
おじいちゃん世代が建てた家
昭和56年以前に建てられた家だったら
耐震補強のないまま
瓦屋根が載っているなら
その家は
大きな地震がおこったら
危険かもしれない
もし不安を感じたら
あなたの市町村の
耐震診断を受けてみることが
まず
最初の一歩です
その診断を受けたら
そのあと何をしたらいいのか
アドバイスを受けてください
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
それではまた明日。
Profile
1965年に長野県須坂市で生まれ
八田建設株式会社の代表取締役であり一級建築士。
父親が創業した会社の二代目として、すでに20年以上にわたり会社を引き継いでいる。
家族の幸せを願い、家づくりの大切さを伝えるためにブログを通じて活動している。
自身の過去の経験から、子育て世代のご夫婦に本当の幸せを感じられる家づくりを提案している。
八田建設はこれまで150棟の家を提供し、家づくりはスペックと価格よりも、家族が幸せに暮らせることが最も重要だと考え、子どもたちと過ごす幸せな時間から巣立った後の夫婦の時間までを見守る家づくりを提案している