ネコがいるわが家では
一日
家を留守にして
夜も
暗くなったころに帰ると
きっと
一人ぼっちで寂しかったのか
家に入ると
にゃぁ~にゃぁ寄ってきて
さては…
こんなこと言っているのかもしれない?
『いつまでわしを
ひとりにするんじゃ!』
『餌と水を置いていけば
いいってもんじゃないわー!』
『わかっとるんかー!』
たぶんそんな勢いで
訴えているんだろう
飛びついてきて
はなれない
抱っこをせがんで
顔を舐めてくる
ネコは抱っこすると
前足の爪を立てて
着ている服はすぐに穴あきになってしまう
飛びついてくるなと
予感した時は
サッと家着に着替える
Tシャツに
ソファ
カーテンもボロボロでも
この家にやってきて
家族になってから
いろんなものが傷んでも
それは
わが家の辿った歴史だから
もちろん怒れない
ネコのせいにしなくても
皿は割れるし
お気に入りのグラスも割ってしまう
大事にしている
クルマにも小さな傷がたくさんあるし
床の間に飾って
眺めるつもりもない
大事に使って
本当に傷んでしまったらまた直せばいい
諸行無常とは
大げさになってしまうけど
この世のものは
どんなに大事にしても
とどまるものはないように
生きるものも同じ
世のすべてのものは
移り変わり
永遠に変わらないものはない
家族のように
一緒に暮らしている
大切なワンちゃんとネコちゃんが
家に残す傷さえも
愛おしいと思うのでしょうね
ワンちゃんと暮らす
リフォームのご相談に
伺うと
社員さんは気に入ってもらったみたいです
この床も
カウンターも
爪でひっかくからボロボロなんですって
オーナーさんは
うれしそうに話してくれる
小さなお子さんがいる家の
壁に描かれた子どもたちの作品も
床のキズさえも
そのご家族の
辿った歴史なんですねー
大きくなると
もう
子どもたちの新しい作品は
発表されないから
子どもたちが小さな時の
作品はアパートの壁に残すのではなく
手に入れた家に
残してほしい
アパートは
引っ越してしまったら
もう作品に触れることはないけど
手に入れた家に
残された
子どもたちの作品は
彼らが大きく成長した時に
この落書きまだ残っているんだ…
振り返った時に
ちょっと恥ずかしく
でも
残されていることがうれしい
この家は
俺が守る
この家は俺が引き継ぎたい
そう言わせたらラッキー
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
それではまた明日。
Profile
1965年に長野県須坂市で生まれ
八田建設株式会社の代表取締役であり一級建築士。
父親が創業した会社の二代目として、すでに20年以上にわたり会社を引き継いでいる。
家族の幸せを願い、家づくりの大切さを伝えるためにブログを通じて活動している。
自身の過去の経験から、子育て世代のご夫婦に本当の幸せを感じられる家づくりを提案している。
八田建設はこれまで150棟の家を提供し、家づくりはスペックと価格よりも、家族が幸せに暮らせることが最も重要だと考え、子どもたちと過ごす幸せな時間から巣立った後の夫婦の時間までを見守る家づくりを提案している