人は
どこに住みたいか?
どこでどんな風に暮らしたいか?
都会のマンションで暮らしたい
または
田舎の一戸建ての静かな暮らしを
望む
暮らす場所の選択には
家族の都合もあります
仕事の通いやすさも大事です
そして
子どもたちの学区を優先することも
家族を持った生活は
どこで暮らすことが
一番いいのか?
そんな理想と
妥協があると思います
あるご家族は…
子どもたちの学区を優先して
普通の家を建てました
住宅密集地
又は
分譲地に建つ家は
窓を開けても
お隣さんの壁が迫っていること
特に北面の窓
家を建てる前も
同じように
窮屈なこと…
アパートの設計も
窓を開けると
共有の廊下で…
うっかり目が合ってしまったり
建物の中にいると
どのような環境に暮らしているのか
錯覚してしまうような
風景を感じない家
そんな家に暮らしていることが
多い
家を建てたいと思う
できれば
少しでも安く家を建てたいから
有名な
メーカーさんで
家づくりの相談に行くと
このプランの中から
気に入った家があれば
設計料も工事費も
少しお値打ちになるそうなので
規格プランの冊子を持ち帰ると
さーて
どんな家がいいかなー?
夢に向かってワクワクする…
確かにワクワクするのですが
ここで現実を話すと…
僕たちの購入予定の
土地に
『このプランが入るか心配だね…』
夢を見るご夫婦の会話なのですが…
家は
その土地の形状
道路の条件
南面に道路があるのか
東に道路があるのか?
何本の道路に接している土地なのか?
風景に合わせて
窓が設計されているか?
土地の条件は
ふたつとして同じものがないので
規格のプランを
その土地に落とし込んで
このプランなら
家が建ちそうです
そんなことを言う
営業マンさんを信じないほうがいい
と思うのは
規格プランが
その土地に収まれば
それでいいわけではなく
玄関は
アプローチとして
相応しい方向に配置されているか?
リビングには
隣地から受ける
日の影がどんなふうに入り込むか?
寝室の窓を開けたら
お隣さんと
ご対面になってしまわないか?
そんなことも
回避するために
その土地に合ったプランを考える
家を建てる
素晴らしい環境条件を整えるために
設計とは本来
選ばれたその土地を想定して設計するもの
出来合いのプランを
落とし込んで
ラッキーですね
このプランなら
この土地に収まりそうですね
と
決めるものではないと
僕は思います
窓から見える一番の風景を
窓枠に取り入れることを
意識して家を建てる
いつか
オリジナル設計で
家を建ててよかったと思えるように
それではまた明日。
Profile
1965年に長野県須坂市で生まれ
八田建設株式会社の代表取締役であり一級建築士。
父親が創業した会社の二代目として、すでに20年以上にわたり会社を引き継いでいる。
家族の幸せを願い、家づくりの大切さを伝えるためにブログを通じて活動している。
自身の過去の経験から、子育て世代のご夫婦に本当の幸せを感じられる家づくりを提案している。
八田建設はこれまで150棟の家を提供し、家づくりはスペックと価格よりも、家族が幸せに暮らせることが最も重要だと考え、子どもたちと過ごす幸せな時間から巣立った後の夫婦の時間までを見守る家づくりを提案している