リフォームの依頼を受けると
初回
または二回目の打ち合わせで
現地調査を兼ねて
その依頼主の家に伺います
そこで
最初に意識するのが
歩いた時の床の反作用のチェック
この床は
僕の体重をしっかり受け止めているか?
床がしっかりしているか?
それを確認するために
家の中をうろうろ歩きます
それが最初に
意識すること
で
その次に意識することが
空気が乾燥しているか
湿っているか?
つまりは
乾燥した建物か?
結露を起こしているか?
かび臭くないか?
柱の傾き
建具の建てつけは二の次に
そんなことを
最初に拾い上げています
昭和の家
築40年も経過すると
耐震等級1にも満たない家は特に
きれいにリフォームしたい
それ以前に
根本的な改修が必要か?
そんなことを
お伝えします
その家に暮らすご家族か
気にしていること
専門知識がなくても
気になること
それはつまり
日常の生活で
五感で感じていることなのですが
床のきしみ
窓の結露
脱衣室にお風呂場で感じる不快な匂い
そんなことを感じると
専門家でなくても
そろそろ
この家も手を入れる時に来ている?
そう感じるのだと思います
その家を
どう次の世代に引き継がせるか?
そこで
現状の家の診断結果から
リフォームの治療方法の説明に入るのですが
家は
家族が望むなら
次の世代に引き継げる
価値ある住環境をつくり
残してあげることが
家を建てる我々の
使命のようなもの
もう解体して
建て替えたほうがいいですと言ってしまう
メーカーさんもいます
しかし
自分の家づくりの経歴の中で
叶えられるなら
ご家族が望む方向に
同じように目を向けたい
それには
耐震性能を上げるためにも
構造を見直しましょう
夏の猛暑と
冬の寒さ対策にも
断熱性能を上げる
その基準を整えてから
目に見える
新しいキッチンとお風呂に交換
インテリアにも…
住宅ローンが
そろそろ終わるころは…
家をリフォームしたいタイミングに
重なるころです
例えば
30歳で家を手に入れて
ローンの返済が終わる60歳を迎える頃
お孫さんが生まれる頃
おじいちゃん
おばあちゃんになるころですね
リフォームは
偶然のタイミングで
訪れてくるものかもしれません
ご家族と
価値観が同じなら
この家をどうリフォームしていこうか
この家をこれからも残したい
バトンを渡すご両親と
受け取る若い世代の
価値観が同じなら
次の世代に引き継がれる
価値ある住環境を
一緒に残します
僕は
よっぽどでない限り
全て壊しましょう…とは言いません
僕の
家づくりの想いは
次世代に引き継がれる
価値ある住環境を残したい
そこにあります
それではまた明日。
Profile
1965年に長野県須坂市で生まれ
八田建設株式会社の代表取締役であり一級建築士。
父親が創業した会社の二代目として、すでに20年以上にわたり会社を引き継いでいる。
家族の幸せを願い、家づくりの大切さを伝えるためにブログを通じて活動している。
自身の過去の経験から、子育て世代のご夫婦に本当の幸せを感じられる家づくりを提案している。
八田建設はこれまで150棟の家を提供し、家づくりはスペックと価格よりも、家族が幸せに暮らせることが最も重要だと考え、子どもたちと過ごす幸せな時間から巣立った後の夫婦の時間までを見守る家づくりを提案している