長い休みをいただくと
家族で出かけることが多くなります
僕は
雑貨屋さんに行ったときも
調理器具の売り場に行っても
建築屋としての
僕の中の
根本的なもの
カラダの中を流れる
血液に染みこんだ建築魂が
騒ぐのかもしれません
この家具はどんな部屋に会うだろうか?
この
ソファは自分の部屋に置いてみたい
家の
インテリアと
頭の中で組み合わせている
調理器具を見に行ったときも
僕の目にとまったものは
木の部分
持ち手の木部に
オークのような
無垢の素材が使われているモノに
目が奪われるのです
これはどうか?
これならいいかも…
そんな自分と対峙しながら
家に
置いてみたくなるような…
自分の調理器具として
購入したくなるような
家具や雑貨類を見ながら
やはり
最後は家とのバランスを考えていると
最近は
住宅価格の高騰で
コンパクトな家づくりを
余儀なくされていることと
家の仕上げ材が
単調なこと
家は
生涯で一度きりの
買い物であるなら
高額で
予算を超えないように
しかし
断熱性能も
耐震性能も維持して
設計士に
コンパクトにまとめてもらうことも
そうなると
仕上げ材のグレードを下げることが
検討される
妥協したとしても
この部屋だけは
こだわって作りたい
一部屋を
ひとつのアクセントを
妥協しないことが
家が完成して
何年も経過しても
色あせない部分になるのでは…?
リビングの床には
堅木の無垢の床を勧めたい
無垢の材料は
高額で
大工さんの手間も
わずかに板幅10センチほどの
フロアーをこつこつ張るので
20数年のエイジング…味が出るのは、まだまだこれからです
施工の手間もかかりますが
つまりは
他の床を張るよりも若干高くなる
でも
何年も
何十年も使い込まれても
張り替える理由がないほどのエイジングは
普通のフローリングには
かなわない
こんなことをいう人もいます…
無垢の木は
やがて
収縮してすき間ができたり
木が反ってしまうので
標準のフローリングにしておきましょうね
そう言う
無垢の特質を
クレームとしてとらえられると
厄介に思う
営業さんもいるので
勧めない営業さんもいますが
その特質を
いい意味
ご理解できる人には勧めたい
それは
僕が思うに
最近の家づくりは
木造であって
木を感じる空間がない
フェイクな
木目調なら
反ることもない
収縮もない
どこの家にもあるとしても
木が香る
本当に育った木を使う
無垢の杉板を食卓テーブルに
たとえ
一部屋でも
自分の価値観を与えた一間をつくることが
何年たっても
愛着がある
ストーリーが生まれるので
もし
僕が接客させていただく
それが
あなたなら
こんな話を
家づくりのプロセスとして
話に交えていると思います
それではまた明日。
Profile
1965年に長野県須坂市で生まれ
八田建設株式会社の代表取締役であり一級建築士。
父親が創業した会社の二代目として、すでに20年以上にわたり会社を引き継いでいる。
家族の幸せを願い、家づくりの大切さを伝えるためにブログを通じて活動している。
自身の過去の経験から、子育て世代のご夫婦に本当の幸せを感じられる家づくりを提案している。
八田建設はこれまで150棟の家を提供し、家づくりはスペックと価格よりも、家族が幸せに暮らせることが最も重要だと考え、子どもたちと過ごす幸せな時間から巣立った後の夫婦の時間までを見守る家づくりを提案している