
家づくりの打ち合わせで
お客様をむかえるとき
つまりは
初回面談で
こんなことを頼まれるときがある
それは…
「自分でプランを考えてみました」
そのプランを見て
自分で暮らす家を
思い描いて
一生懸命に考えたと思います…
でも
パソコンで
作成したプランを見せてもらっても
空間を把握できていない
捉えていないプランが多いので
さて…
何と言ったらいいのか?
もっと困ったことは
他社さんが作った
プランを持ってくる人もいるので
このプランで
見積もりをしてほしい
それも困ります
設計士のプライドというのでは
ないのですが
あまり
褒めたプランではないと…
そう感じるとき
そんな時に
若かったころの私は
お世辞にも「すごいですね」と言いながらも
そのプランを参考に
こちらで
アレンジさせてくださいと
大きく修正をしたこともあります
最近は
良くないプランは
良くないといってしまうので
気を悪くさせてしまったことも
あります
なぜ?
自分で考えたプランの家で暮らしたいなら
それでいいじゃないか?
そう思うのもわかりますが
なぜ私は指摘してきたのか?
注文住宅の家づくりで
フリエ住まい総研の資料では
約85%の人に
「後悔」と「不満」があるそうです
その中の
1位が
実は「間取り」で後悔している
住宅メーカーの営業さんと
一緒にプランを考えて
その希望を盛り込んで
希望通りに建てたはずの「注文住宅」
それなのに
85%もの人が後悔している
その中でも
ダントツに1位が「間取り」
明るいリビングにあこがれて
窓を壁いっぱいに大きくしたら
大きな窓から光が降り注ぐ家を想像して…
でも
夏になると直射日光でアツい
外から家の中が丸見え
冷房費の負担にも
結局
あれほど大きな窓にあこがれたけど
カーテンを閉め切ったリビングで暮らしている
その
失敗の原因は
担当の営業マンから
適切な
プランのアドバイスがないこと
間取りを考えているのが
設計の専門家ではない
ハウスメーカーさんや
工務店の多くは
「建築士」という資格を持たない営業さんが
プランを考えるケースが多いそうです
実は
間取りを考えるだけなら
「建築士」という資格は必要なく
その住宅会社さんの営業さんが
お客様の意見をそのまま反映させて
プランを作ることに問題があります
それは
一度も家を建てたことのない
お客様の意見をそのまま取り入れてしまう
プランの危険性
担当営業マンからすれば
お客様が望んだプランを形にしたという
建築士から見ると
それはプランの提案ではなく
お客様のプランの言いなりで
建てた家
建築家とも呼ばれる
国家資格を持つ建築士は
間取りのエキスパート
資格を持たない
営業マンとの経験値に圧倒的な差があるので
プランづくりは
免許証の提示を求めて
建築士
プランづくりのエキスパートに任せることが
後悔しない
家づくりになると言えるでしょう
それではまた明日。
Profile
1965年に長野県須坂市で生まれ
八田建設株式会社の代表取締役であり一級建築士。
父親が創業した会社の二代目として、すでに20年以上にわたり会社を引き継いでいる。
家族の幸せを願い、家づくりの大切さを伝えるためにブログを通じて活動している。
自身の過去の経験から、子育て世代のご夫婦に本当の幸せを感じられる家づくりを提案している。
八田建設はこれまで150棟の家を提供し、家づくりはスペックと価格よりも、家族が幸せに暮らせることが最も重要だと考え、子どもたちと過ごす幸せな時間から巣立った後の夫婦の時間までを見守る家づくりを提案している