
信州は
土地が広いから
平屋の家が
建てやすいと思われていますが…
信州の平屋率の需要が伸びたのは
つい最近です
基本どこでも
戸建て住宅なら
2階建てがスタンダードだったので
平屋の需要が伸びたのは
ついこの10年ほどなのです
2012年の平屋率が7%弱に対して
2022年になると13%を超えて
10年で約2倍の平屋率に増えています
それなら
なぜ平屋を望む人が増えたのか?
そこが気になります
それが
今の若いご夫婦は堅実的に
やがて訪れる老後に備えて
体に負担のかからない
階段の上り下りをしなくて済む
バリアフリーの平屋を選ぶ
広すぎる家が必要ないとみている
コンパクトで掃除がしやすい
平屋なら
地震に対しても
不安の要素が減ることに
土地の問題をクリアーできるなら
平屋を望むご夫婦が多い
平屋のメリットが
耐震性
上下の移動がないバリアフリー
コンパクトなので家事動線に便利と
みなさん
平屋のメリットを
理解しているようですが
その反面
デメリットもあるのです
それこそ
広い敷地が必要なのかと思うことも
防犯のリスクも
そして
坪単価が高くなることまで
知っている
今日は
かんたんに
家が小さくコンパクトになるほど
工事単価が割高になる理由をお話しすると…
でもご安心ください
これは
カラクリでも何でもありません
25坪の家と
35坪の家を比べてみると
どちらも
4人家族が暮らすための家です
10坪も差があるので
部屋の大きさが違うかもしれません
部屋数は同じだと思ってください
家は
二世帯住宅でない限り
大きさが違うとしても
ひとつの家には
ひとつのキッチン
ひとつのお風呂が必要です
そして
トイレも含めると
大きく分けると
水回りセットと呼びましょう
家は
大きくなると比例して数量が増えるものは?
たとえば
基礎工事も
屋根の面積も
坪数が増えると
比例して
面積も増えるのですが
大きな家も
小さな家であっても
基本一セットの
比例しないモノが水回りセット
数が変わらないものが
その
水回りセットなのです
そのセット価格を
たとえば
500万円とします
仮定しますと
500万円の
水回りセットを
どちらも同じ条件の水回りセットを組み込むと
25坪が負担する場合と
35坪が負担するなら…
500万円を坪数で割ると
500万円÷25坪=20万円(坪当たり)
それなら35坪なら
500万円÷35坪=14万2000円になります(坪当たり)
ということは
25坪の家は水回りセットを
坪当たり20万円負担している
35坪の家は水回りセットを
坪当たり14万2000円負担している
ということになります
小さな家の方が
坪当りの
負担率が高くなるので
コンパクトな家は
比較的金額は安くなるとしても
坪単価として比較すれば
コンパクトな家ほど
坪単価が高くなる理由は
そんなことなのです
言葉が的確だったのか?
伝わったでしょうか…?
それではまた明日。
Profile
1965年に長野県須坂市で生まれ
八田建設株式会社の代表取締役であり一級建築士。
父親が創業した会社の二代目として、すでに20年以上にわたり会社を引き継いでいる。
家族の幸せを願い、家づくりの大切さを伝えるためにブログを通じて活動している。
自身の過去の経験から、子育て世代のご夫婦に本当の幸せを感じられる家づくりを提案している。
八田建設はこれまで150棟の家を提供し、家づくりはスペックと価格よりも、家族が幸せに暮らせることが最も重要だと考え、子どもたちと過ごす幸せな時間から巣立った後の夫婦の時間までを見守る家づくりを提案している