明日は、娘のお弁当の日…家族が一緒に過ごせる限られた時間を大切にしたい

 

16時ごろの

非通知設定でかかってくる

その電話は

 

やっぱり娘から

 

 

学校の

公衆電話から迎えに来てと

電話がくるのです

 

 

きっと周りには友達がいそうな気配

娘のはしゃいだ声から

 

ピックアップのお願いだ！

 

 

こんな時

普通の家庭のお迎えなら

 

 

 

夕方なら

お母さんが多いでしょう

 

 

夜遅い部活のお迎えなら

お父さん？

 

 

 

 

 

でも

我が家は

 

娘が頼れるのは父親だけ

 

 

 

部活の

夜の送り迎えも

お母さんたちに混ざって

 

 

ひとりお父さんのお迎えに

娘は嫌な顔まったくしなくて

 

 

 

帰りのクルマの中で

男の子のことも普通に話すから

 

 

 

 

何とか成り立っている

シングルの父親と

娘の二人暮らし

 

 

 

 

中学三年生の娘

夜、自分の部屋で過ごす時間は

寝る時だけで

 

 

 

家に帰ると

猫のいるリビングで

 

 

 

宿題と塾の復讐したり

スマホの動画を観るのも

このリビングで過ごしています

 

 

 

 

僕が家に帰ると

食材の買い物も時々一緒に

 

 

夕食ができるまで

オヤジのうまーい料理を

リビングで待っている

 

 

 

たぶんこの部屋が一番安心していられる…

それがわかっているから

 

 

あえて

僕は自分の部屋で勉強しな…とは

娘に言えないんです。

 

 

 

小学校５年生の時に

彼女の母親が家を出てから

 

 

 

子どもたちみんな家に残って

父親と暮らすことに

 

 

その時は次男のお兄ちゃんも高校2年生だったので

三人暮らし

 

ドラマの

どこか「マルモのおきて」にも似ている

バタバタ生活がはじまりました

 

 

 

やばい！

 

たくさん料理おぼえなきゃ…

 

 

新しく買った炊飯器のスイッチがわからない⁇

 

 

お風呂のスイッチは問題ない

 

 

娘の送り迎えに

息子のお弁当までバタバタ

 

 

 

 

それから

次男が大学進学で家を離れると

娘との二人生活に

 

 

 

学校から帰っても

 

 

家が暗かったり

 

猫しかいない

誰の声も聞こえない家で

僕が帰るのを待っている娘を見て

 

 

 

親の都合で

子どもたちを不安な気持ちにさせている

 

 

 

実は

僕自身も不安で

不安でしょうがなかったけど

 

 

子どもたちに嫌な思いをさせたくない

 

そのためにも

 

 

一馬力を

二倍にしてでも頑張らないと

そんな思い

 

 

腹をくくって

なんでもやってます！

 

 

 

ただ

これからのしあわせな生活を夢見る

ご家族に

家を提案する仕事をしている立場の

 

 

僕の家庭の事情が…

 

 

そんな話は

お客様に話せないと

二年前は思っていました

 

 

 

でも…

今は

違うんです

 

 

 

家族を悲しい思いにさせてしまった

過去は変わらない

 

 

 

 

でも

その痛みがあるから

家づくりで出会えたご家族には

 

 

しあわせになってほしい思いがある

 

 

 

メーカーさんや

ローコスト住宅の家で競い合うような家で

 

 

 

家づくりで後悔してほしくないという強い思いから

誰よりもこの家で

しあわせなご家族になってほしいと思うので

 

 

 

今でこそ

シングルパパを

娘と二人暮らしだって

 

 

胸を張って

さらけ出しています

 

 

なんでもないです

 

 

 

 

 

本当なら

子どもたちが巣立った後までも

夫婦でいたかったかもしれない

 

 

その未来への続きは

もうないけど

 

 

 

新しい未来に向かっています

 

 

 

家づくりを託してくれたお客様には

しあわせになってほしい

 

 

 

 

その思いが

きっと

誰よりも強いのです

 

 

 

 

 

 

自分を知ってもらって

 

このご家族の家づくりに責任を持ちたいと

強く思います。

 

 

 

 

 

明日は

娘のお弁当の日

 

 

彼女の友だちは

もちろんパパが作ったお弁当だって知っているので

 

さてと…