今日
会社の倉庫で
古い梁材をきれいに洗いました
古い配線も撤去して
根太と
ほぞの中の汚れを落として
水洗い
この梁材
数日後に控えた
建て方を予定している家に
化粧材として
組み込む予定になっています
家の建て替えのために
それまで暮らしていた
築100年の家を解体する時に
何か
この家の思い出に
新しい家に引き継げるもの
ご家族と一緒に
この二本の梁を選びました
この梁を
新しい家に
化粧材として
組み込みましょう
乾燥して
材木に割れが入っていても
家族が代々100年この家で
過ごした証のものを
ご家族の歴史の一ページを
新しい家に
組み込んで
これからも残っていくように…
その梁材を洗いながら
ふと思ったこと
もし僕がいなくなったら…
自分の家を見てみると
僕の身の回りのものは
どうなるのか?
人はおもしろいことを
おもしろいタイミングで頭に浮かぶもの
僕の子どもたち
親の残したものが
ほとんどガラクタにしか見えないなら
間違いなく
処分されるだろうなー
この
古いクルマ
この猛暑の中
エアコンもないクルマなんて
役に立たないと思うだろうか…?
ガレージのバイクも…
オレはバイクなんて乗らないからって
処分されるかもしれない
世代が変わっても
引き継がれるもの
価値観が同じなら残せるもの
その時代の
工業製品は残らないかもしれない
引き継がれるとすれば
芸術性のあるもの
高級な時計に
有名な絵画
宝石とか…ないけど
何世代にわたって
長く暮らした家も
もし取り壊して
新しい家を建てるなら
壊される家から
その家の何かを
その家族が暮らした証として
新しい家に
引き継ぎたい
そう思えるって素敵なこと
この梁が
新しい家に組み込まれるときの
ご家族の
よろこぶ顔がみたい
と
ニヤニヤしながら
材木の水洗い
今日も暑い一日
大人の水遊び
それではまた明日。
Profile
1965年に長野県須坂市で生まれ
八田建設株式会社の代表取締役であり一級建築士。
父親が創業した会社の二代目として、すでに20年以上にわたり会社を引き継いでいる。
家族の幸せを願い、家づくりの大切さを伝えるためにブログを通じて活動している。
自身の過去の経験から、子育て世代のご夫婦に本当の幸せを感じられる家づくりを提案している。
八田建設はこれまで150棟の家を提供し、家づくりはスペックと価格よりも、家族が幸せに暮らせることが最も重要だと考え、子どもたちと過ごす幸せな時間から巣立った後の夫婦の時間までを見守る家づくりを提案している