学生時代は
北陸
石川県の金沢にいました
大学の4年間暮らした
北陸地方も
信州と同じように
冬が来ると
雪景色に染まる
ただ信州の冬とちがうことは
信州は
氷点下まで気温が下がるので
かなりの深さまで雪が積もり
なかなかとけないのですが
金沢の雪は
翌朝には
じきにとけてしまう
みぞれ雪のような
北陸の海沿いは
氷点下に下がることも
あまりないので
カミナリとともに脅かしの雪が降っても
翌朝には
びしょびしょの
まるで
かき氷のようでした
その雪道を
大学の三年生の時に
センパイのクルマで走った日のこと
古い
フォルクスワーゲンの窓…
ウインドシールドから見える
景色が
とてもステキでした
雪景色が
僕の目から見えていた日常を
日本の風景を変えている
それは雪が
工作物を隠してしまうから
ウインドシールドから見える風景は
ヨーロッパの
ローカルな道を走っているような
若き日の
建築士の卵には
ウインドシールドから見える
風景が
フレームの中の
一枚の絵のように見えていたのです
一流の建築家の建物は
一番大切な部屋から
ゲストルームからも
バルコニーも
その窓から見える風景を
その部屋に取り込む工夫をします
それは
どういう意味か…?
京都のお寺と庭園のように
今暮らしている
家…
リビングの窓から
バルコニーから
どんな風景が見えていますか?
僕は
その当時
大学生だった頃
建築の教授からよく言われたことに…
建築は
外から建物を見て
美しいと思うように
室内から
窓越しを見ても
美しい景色が見える配置の工夫をすること
その工夫を
今の家づくりで
どこまで意識されているか?
これは
建売住宅にも
規格住宅にも叶えられないこと
その家の景色がよければ
たまたまその窓から
ステキな景色が見えているだけで
意識はされていない
それは
この規格プランの家を
どこの土地に建てようとも
決められたプランの家を建てるなら
窓から見える
景色がなんであっても
意識されることもない
たんたんと
工事が進んでいる
もし
あなたが
注文住宅で家づくりを依頼するなら
耐震基準をしっかり満たす
断熱仕様もこの地域に対応する家
いい家を建てたい
そのプランづくりがはじまったら
建設予定地の
敷地の中心に立って
360°ぐるっと回転してみると
視界には
ステキな山が見えてきますか?
美しい海に面している
近くの公園の緑の変化を感じられるとか
その
土地から見える風景を
リビングの窓から
フレームのように
景色を切り取った大きな窓を設ける
フレームの美しい景色を
切り取ったように
窓から見える
そんなプランを
一緒に考えてもらえるように
この土地からは
こんなステキな景色が見えるので
この景色が窓越しから見えるような
プランを考えてください
そうお願いすることを
お勧めします…
それではまた明日。
Profile
1965年に長野県須坂市で生まれ
八田建設株式会社の代表取締役であり一級建築士。
父親が創業した会社の二代目として、すでに20年以上にわたり会社を引き継いでいる。
家族の幸せを願い、家づくりの大切さを伝えるためにブログを通じて活動している。
自身の過去の経験から、子育て世代のご夫婦に本当の幸せを感じられる家づくりを提案している。
八田建設はこれまで150棟の家を提供し、家づくりはスペックと価格よりも、家族が幸せに暮らせることが最も重要だと考え、子どもたちと過ごす幸せな時間から巣立った後の夫婦の時間までを見守る家づくりを提案している