
僕の娘は
三人の子どもの
末っ子で
三人目にして
はじめての女の子
ただいま高校二年生
最近は
彼女が資料請求しているのだろう
大学からの
夏休みのオープンキャンパスの案内とか
学校案内の資料が毎週のように届きます
それは
来年の三年生で勝負ってこと
クルマの中で話をすると
娘は
行きたい学校を絞っているらしく
進学のための
夏期講習に行くべきか?
悩んでいるみたい
そういえば…
遥かに僕の記憶を遡ると
僕の高校二年生も
娘と同じ高校で実は先輩と後輩になる
進学のことで
美術の先生に
相談したときのこと
大学で建築を勉強したいんだけど
美大系の建築と
工学部の建築なら
どっちがいいか?
そんなことを相談したことがありました
それでも
そこそこ
美術も好きだったので
聞いてみると
美大系はピンしかないけど
工学部の建築は
ピンからキリまであるから
工学部を目指せ…
それって
アドバイスなのか
あきらめろ!と言いたかったのか?
おかげさまで
工学部の建築学科の学生になったのですが
建築学科の学生
やがて建築士を目指す卵たちの
建築士の目線とは…
これが根っからの
建築士という職業病のはじまり
歩いていても
クルマを走らせていても
この歳になって
オートバイに乗っているときも
風景の中にある
目を引く建物を探しています
デザインと
配色を自分の感性で評価したり
建物とそのわきにパークされている
クルマとのバランスで
その人の
センスを想像してみたり
植栽と建物のバランスも
評価の基準になっている
建築士の目線は
自分の目線から上を見ている
見上げる目線が多いかもしれない
建物に興味を持たない限り
人の目線は
建築士の目線とは…
同じ景色であっても
見える世界がちがうかもしれない
人は
意識したものしか
目に映らない
気になることしか
目に入らないから
同じ場所に立っても
人って
それぞれ見ているところがちがうのですね
どこに焦点が合っているか?
建築士の職業病かもしれません
そんなことも
建築士と
住宅メーカーさんの
建築士という資格を持たない
営業さんとちがうところ
モノを見て感じるもの
感性からちがうのかもしれない
そんなことを
バイクに乗りながら景色を眺めていたときに
自分に感じたことでした
それではまた明日。
Profile
1965年に長野県須坂市で生まれ
八田建設株式会社の代表取締役であり一級建築士。
父親が創業した会社の二代目として、すでに20年以上にわたり会社を引き継いでいる。
家族の幸せを願い、家づくりの大切さを伝えるためにブログを通じて活動している。
自身の過去の経験から、子育て世代のご夫婦に本当の幸せを感じられる家づくりを提案している。
八田建設はこれまで150棟の家を提供し、家づくりはスペックと価格よりも、家族が幸せに暮らせることが最も重要だと考え、子どもたちと過ごす幸せな時間から巣立った後の夫婦の時間までを見守る家づくりを提案している