わが家の次男
大学4年生の息子

春の内定も決まったので
うらやましいほど優雅に過ごしているらしく
こまめに
実家の様子を見に帰ってきます
なので
息子と話す時間も
結構あるので
話をしていると
もう…うん十年前の
自分が過ごした大学の4年間を思い出します
週3回は食べてた
カレー屋さん
関西風の薄口の
安い
うどん屋も
エアコンなんてなかったアパートの
夏のアツさと
冬の寒さ
当時は
何が原因なんて考えたこともなく
ただ
夏は暑く
冬は寒い
知らずに
暮らしていたアパートの
小さなキッチンの奥にある
狭いユニットバスや
2階からも
となりからも
ダイレクトに聞こえてくる隣人の生活音に
不快を感じてはいたけど
アパートなんてこんなもの
徹夜の製図の制作と
シャワーと寝るだけ
たいして気にすることもなく
過ごしていた
当時の間取りを思い出しながら
自分の居場所には
携帯電話なんてありません
あるのは
共用の廊下にある赤電話だけ
女性の友達から
電話が来ても
当番の後輩が着信を伝えてくれるので
当時は
お互いがコインを入れる
公衆電話だったから
早く出てあげないと
可愛そうに思い
「ハッタさ~ん でんわですよー」
ある日の電話に
慌てて飛び出した拍子に
ドアの角に鼻っ柱をぶつけて
星が飛び交うのを
現実に
経験したことが
急に懐かしく
引き戸なら
ドアの角に鼻をぶつけることもなかったかも…
HOUSE STYLISTが加盟している
建築家と建てる家

デザインカーサに加盟している
会社さんの
モデルハウスを見学させていただいた時のこと
コンセプトが
コンパクトであっても
空間を広く感じる
見せる
住宅価格の値上がりに対して
建設価格を抑えるために
コンパクトな家を建てることが
最近の家づくりの課題です
しかし
ただ家を狭くしても
窮屈で

いくら家族でも
息苦しさを感じます
そのうちケンカになるのも
ありがたくないこと
コンパクトな家を建てても
空間が広く感じる工夫のひとつに
その
一つの打開策として
居室の開口部すべてに
開きドアではなく
すべて吊り下げタイプの
引き戸を採用すること
ドアのオープン状態でも
ドアは壁に沿って収納されるので
犠牲になるスペースがなく
空間を広く感じることができます
20年もむかしなら
ドアは洋室に
引き戸は和室に
そのような
固定概念
カテゴリーに分けていたことが
意味のない時代

引き戸は
場所を取らず
広く
使い勝手を考えるなら引き戸に
それも吊り戸タイプなら
敷居の溝にゴミが溜まることもないので
掃除もしやすく便利だと思います

エネルギーにあふれている
若いみなさま
室内は走らず慌てずに…
それではまた明日。
Profile
1965年に長野県須坂市で生まれ
八田建設株式会社の代表取締役であり一級建築士。
父親が創業した会社の二代目として、すでに20年以上にわたり会社を引き継いでいる。
家族の幸せを願い、家づくりの大切さを伝えるためにブログを通じて活動している。
自身の過去の経験から、子育て世代のご夫婦に本当の幸せを感じられる家づくりを提案している。
八田建設はこれまで150棟の家を提供し、家づくりはスペックと価格よりも、家族が幸せに暮らせることが最も重要だと考え、子どもたちと過ごす幸せな時間から巣立った後の夫婦の時間までを見守る家づくりを提案している