
久しぶりに
親戚と顔を合わせた時の
いとこから
声をかけられたはなし
「顔を見たら聞きたかったことがある」
僕に
そう言うので
何でしょうか?
それは…
いとこ同士も
みんな実家から離れて
今更
親の家をどうしようか?
そんなことを
考えているというので…
親の家を
処分するべきか
誰かが住むのか?
週末には
部屋の
空気の入れ替えに
子どもたちと
実家に泊まって
昔
なつかしい
畳の続き部屋を
あのころ
両親が健在だったころを
懐かしく思いながら泊まっていたそうです
でも
あらためて
この家を残すべきか?
金銭的にも
現実的にも
手に負えないなら
処分するべきか?
後悔したくない
そんなことで悩んでいるそうです
それって
他人ごとではなく
親の家をどうしようかと
考えている人は多い
その話の時に
今後のことを考えると
家はどのくらい持つものと聞かれたので
家は何年もつか?
過去に何度も聞かれたことがあることです
その答えに
何度も触れたことがあるのですが
もし
物理的に大きなダメージを受けたなら
対処をしないといけない
手に負えなければ
処分の方向もあるけど
基本
その家の寿命というものは
家族が決めるものと
僕は思います
もちろん
誰も
引き継いでくれる人がいないなら
幕引きを考える必要もありますが
その家に
思い入れがあって
たとえば
親と過ごした時間が詰まっている
この家は
どうしても
引き継いで残したい
という気持ちが
家族の誰かにあるなら
その家を
維持していくためなら
がんばってでも
家の維持のためにお金を使う
私の代までは
いつまでもいい状態に残したい
そう思うことができるなら
まだまだ
その家は
立派に構えていることができるでしょう
つまりは
残せるか
残せないかは
身内の
その家に対する
価値観だと僕は思います
親と暮らしたその家を
まだ残したいと思えるなら
耐震診断を受けて
既存住宅の
どこが弱いかを知って
まずは耐震補強して
後は
毎日の生活のために
水回りの入れ替え
断熱性能も
見直した方がいいと思いますが
子どものころからの
思い出がいたるところに詰まった家なので
壊さないで済むなら
その家に
何かの役に立てる
使命を与えてあげる
そんな風に利用されている
家が
今たくさんあります
それではまた明日。
Profile
1965年に長野県須坂市で生まれ
八田建設株式会社の代表取締役であり一級建築士。
父親が創業した会社の二代目として、すでに20年以上にわたり会社を引き継いでいる。
家族の幸せを願い、家づくりの大切さを伝えるためにブログを通じて活動している。
自身の過去の経験から、子育て世代のご夫婦に本当の幸せを感じられる家づくりを提案している。
八田建設はこれまで150棟の家を提供し、家づくりはスペックと価格よりも、家族が幸せに暮らせることが最も重要だと考え、子どもたちと過ごす幸せな時間から巣立った後の夫婦の時間までを見守る家づくりを提案している