オーナー様を工事中の現場にご案内する理由は…

 

娘が

バイトをするようになってから

日曜日の夜も娘をむかえに行く

 

 

社会に一歩踏み入れた

娘との会話

 

 

 

帰りのクルマの中で

「バイトに慣れた？」

「バイトは楽しい？」かと聞いてみると

 

 

 

案の定

楽しいわけでもない

 

 

でも

ひとの作業を見ているのは楽しい

と言う

 

 

 

なんとなくわかる

お仕事だから

ボーっと眺めているわけにはいかないけど

 

 

 

人の仕事って

なんで見ていて飽きないのか？

 

 

 

 

 

大人の手作業を

いつの間にか夢中で見ている

 

 

 

 

幼稚園の頃の

先生がお絵描きしている手を眺めている

 

 

 

 

子どもの頃の

授業からはぐれた

先生の体験話に夢中になって

 

 

チョークの手の動きを見ているのも

 

 

 

 

僕が若かったころの

あの頃の

仕事をしている大工さんの

 

手作業を見ることが好きでした

 

 

 

 

 

大工さんの

家を建てる前の大事な仕事に

 

 

刻みという作業がありました

 

 

最近の家は

材木はプレカットされた

工場加工が主流なのですが

 

 

 

 

当時の大工さんには

広い加工場があって

 

 

建て方の準備に

材木の加工を見に行くと

時間を忘れて見ていたことも

 

 

 

家の大事な梁になる丸太や材木に

墨入れという

基準線を引く手伝いをしながら

 

 

 

設計図を基に

実線を材木に記していく作業と

 

 

 

加工していく

大工さんの手作業を見ていると

すぐに時間が過ぎてしまう

 

 

 

飽きることなく

大人の手の動きを眺めていた

子どもの頃のように…

 

 

 

 

 

大人になっても

ふと目が止まってしまう

その道のプロの手の動き

 

 

 

自分にできないことを

さりげなくこなしてしまうように…

 

 

 

 

 

 

美味しいコーヒーを淹れてくれる

お父さんのはなしが届きました

 

 

 

 

幼稚園の頃から

お父さんが

サイフォンで淹れてくれた

 

 

コーヒーの魅力

 

 

 

サイフォンがコポコポと

吸い上げたり

落としたり

 

 

 

それを

飽きることなく

ずーっと眺めていたらしい

幼稚園の頃のお話も

 

 

きっと僕と同じように

人の手作業を夢中に観ていた人かもしれない

 

 

 

 

大人になっても

つい見入ってしまうこと

 

 

あるでしょうか…？

 

 

 

 

僕は

その

 

 

飽きることなく

眺めていた子どもの頃のように

 

 

完成する

プロセスまで楽しめる…？

 

 

 

 

完成していく

家の姿も

オーナー様には見てほしいから

 

 

 

現場を見ていただく

工事の様子や

大工さんがどんな風に作業をしているのか？

 

 

 

 

オーナー様の家が

大工さんの手で

職人さんの手で

作業が進んでいく様子を見てほしいから

 

 

 

 

オーナー様を工事中の現場に

ご案内する理由は…

 

 

そんなことからなんです

 

 

 

 

それではまた明日。